SPEED研究会特別セミナー
グリーントランスフォーメーション
-2021年におけるサステナビリティ科学・経営の展望-
2020年は新型コロナにより世界は大きく変貌しました。感染症対策に伴う移動制限等により、飲食・観光・運輸業を中心に大幅にGDPは減少し、食糧不足・貧困・不平等など各地で悪化する一方で、デジタルトランスフォーメーションの急速な進展と脱炭素技術に対する大胆な投資が起きています。2021年は、コロナ禍とコロナ後のサステナビリティ社会を日本で、世界で実体化していく極めて重要な年となります。
気候変動はIPCC第六次報告書の発行、SBTによる2050年実質ゼロ目標の基準策定、国内では2030年温室効果ガス削減目標が見直されます。生物多様性では、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)が発足し、自然資本が財務に与える影響の報告体系が本格的に開始されます。資源循環では欧州連合がサーキュラーエコノミーのタクソノミーを新たに作成します。非財務情報開示では、証券取引所によるTCFDの提言に基づく開示の義務化が始まっています。
サステナビリティの科学と経営が大きく変わる現在、その動向を適切に把握しておくことが極めて重要です。SPEED研究会では、気候変動、生物多様性、資源循環、ESGについて、分野を代表する専門家に登壇いただき2021年を含む今後の展望について講演頂きます。
CO2排出量は継続して年率7%を超える削減を実現できるのか、残された10年のなかでSDGsは達成されるのか、グリーントランスフォーメンションを先駆けて実現するために必須となる情報をもとに協議します。
開催日時:2021年3月29日 (月) 9:10 – 16:20
会場:アルカディア市ヶ谷4階「飛鳥」・オンライン併用開催
参加費:無料
プログラム
09:10 – 09:20 主催者挨拶
伊坪徳宏 (東京都市大学教授、SPEED研究会会長)
09:20 – 10:50 「脱炭素社会へ向けたカーボンプライシングの役割について」 (講演45分、議論45分)
講演者 有村俊秀 (早稲田大学政治経済学術院教授)
11:00 – 12:30 「主流化するTCFDの最新動向―金融機関の視点からー」 (講演45分、議論45分)
講演者 寺崎康介 (MS&ADインターリスク総研上席研究員)
昼食
13:00 – 14:30 「サーキュラーエコノミーに関わるEUの最新動向 新産業戦略、タクソノミー規制により加速するEUのCE対策」 (講演45分、議論45分)
講演者 喜多川和典 (日本生産性本部エコマネジメントセンター長)
14:40 – 16:10 「今年再び注目を浴びる生物多様性、COP15、そしてTNFD」 (講演45分、議論45分)
講演者 足立直樹 (レスポンスアビリティ代表取締役)
16:10 – 16:20 閉会挨拶
本田智則(産業技術総合研究所主任研究員)
speed@catcorp.jp SPEED研究会事務局
講演動画はこちら ※視聴には会員限定のパスワードが必要です。